マーケティングFXの実践レビュー
FXは10年ほど前にちょこっとやっていました。
数ヶ月もたなかったと思いますが、大損して退場し、もうやらないと心に決めていました。
1つだけ解約せずに残っていた外為どっとコムから年末までにマイナンバーの提出をお願いしますという督促メールが何通か来ていて、どうせもうFXはやらないから口座を解約しようと思っていた頃にマーケティングFXの作者からのメルマガが届きました。
そのメルマガを読んで再びFXに興味を持って先行販売のときに購入しました。
すごく長いレターだったので当然1回では理解できず3度ほど読んで、先行販売期間のギリギリまで迷って購入しました。
10年前の失敗からFXというのはセンスのある人でないと成果を出せないと思っていたのですが、マーケティングFXのレターは理論的で、ロジックに従い仕事のようにルール通り行いさえすれば結果を残せることがこれでもかと記されていたので、これはおもしろそうだなと思いました。
レターのなかに出てくる押し目買いとかダウ理論とかいう言葉も恥ずかしながら初めて聞いたので、いかに自分が適当にFXをやっていたかもわかりました。
口座は海外FX業者がいいのか?
レターを読むと、海外FX業者に口座を開かなければいけないのかなと思いますが、MT4を扱う国内の証券会社で大丈夫です。
私は外為ファイネストでデモ口座を作り、その後リアル口座も開設しました。
デモ口座ならその日から実践できます。
レターには書かれていませんが、マーケティングFXのシステムを使うには証券会社の口座番号を登録する必要があります。登録できる口座は2つまでです。登録しないとシステムが動かないようになっています。デモ口座でも登録しないと動きません。
口座が複数あって今更MT4のために新口座を作りたくない場合はとりあえずMT4のデモ口座だけ作って、サイン表示専用にする使い方もできます。
マーケティングFXのシステムがうまく導入できなかった証券会社
外為ファイネストとforex.comのデモ口座ではうまく稼働したのですが、FXTFのデモ口座ではマーケティングFXのシステムがうまく動きませんでした。
具体的にはチャート上でbuyやsell、pivotのボタンを押してもラインが表示されないという不具合です。
同じパソコン上で起こった不具合なので設定のミスとは考えられず(ちゃんと口座認証もした)原因はよくわからないのですが、FX経験者の人もデモ口座で動作を確認して、実践した方が安心です。
MT4を複数インストールするとかなりメモリを消費するので、古いパソコンを使うよりも新しいパソコンを使った方がいいと思います。
MT4の複数インストールはネット検索で
マーケティングFXのマニュアルに複数のMT4のインストール方法が書かれていますが、はっきりいってわかりにくいです。「MT4 複数 インストール」とgoogleで検索すればわかりやすいサイトがたくさんでてくるので、そのサイトを参考にした方がいいです。
MT4は最低3つ設置した方がいい
マーケティングFXを実践するにはMT4を最低3つ設置した方がいいです。
内訳はチャート・サイン表示用、トレンド表示用、通貨ランク表示用です。
トレンド表示用と通貨ランク表示用は1つのMT4でも切り替えることで表示できますが、20通貨用で実践すると切り替えるのに非常に時間がかかります。また、サインが出るたびに切り替えるのは面倒なのでトレンド表示用と通貨ランク表示用はわけた方がいいです。
私はMT4を4つインストールしています。
トレンド表示用、通貨ランク表示用が1つずつ、チャート・サイン表示用が2つです。チャート・サイン表示用が2つなのは、サインが出たときに上位足の状況を確認するためです。マーケティングFXはチャートの表示足を変更するとサインの表示が消えてしまうので、その対策のためもう1つのMT4で上位足を確認しています。ダウ継続ロジックにすれば自分で設定しなければサインが出ないようになっているので、上位足確認用のMT4はダウ継続ロジックのチャートに設定しています。
マーケティングFXのサインはMT4を閉じて再起動しても消えてしまいます。
トレンドと通貨ランクは会員ページに表示してほしい
実践していて気付いたのですが、トレンドと通貨ランクは別にMT4に表示させなくてもいいのではと思いました。
マーケティングFXには会員ページがあるのでそこに表示してもらった方がありがたいです。
トレンドと通貨ランクは現在値しか表示されず過去の推移がわかりません。
例えば、トレンドの数値が30だったとしてこの30が50から落ちて30なのか10から上がって30なのかがわかりません。数値の推移がグラフのように表示されていれば、より勝率が上がると思います。
せめて現在値だけを表示するのではなく、数値の推移がわかるような感じにしてほしいなと思いました。
8通貨と20通貨どちらがいい?
マーケティングFXのシステムは8通貨用と20通貨用があります。
当然といえば当然ですが、20通貨の方がサインの出る回数が多いです。
システムに慣れる意味でも20通貨で実践した方がいいです。
初心者の人ならなおさらだと思います。
どうしても8通貨で実践したい場合はこちらもMT4を2つインストールして、ひとつを押し目買い・戻り売りロジック、もうひとつを2連続陽線・陰線というふうにすれば8通貨でもサインの出る回数が増えます。
どのロジックがおすすめ?
私が実践したのは相場追従ロジックの押し目買い・戻り売りと2連続陽線・陰線、いつでもロジックの3つです。
2018年の11月の終わりから12月終わりまでの成績はこんな感じです。
こちらはデモ口座での成績です。
販売ページだと勝率が6割程度と書かれているので私のはそれよりも低いです。
まだ実践して1ヶ月ちょっとでサンプル数が少ないですが、一応プラスで終わっています。
当然、ルール通りに実践してます。
ルールではリスクリワードが1:1ならエントリーOKになっています。ただ、勝率が5割を切っていると1:1でエントリーし続けると確実に資産が減っていきます。ルール通りかつリスクリワード1:2を目指して実践していけばもう少しいい感じの結果が出ると思います。
マーケティングFXをルール通り実践しているのに思ったように資産が増えてないと感じる人はリスクリワード比を1:2以上にすることを目指せばエントリーの回数は減少しますが、資産は増えていくと思います。
押し目買い・戻り売りは5分足、2連続陽線・陰線は15分足を使います。
押し目買いの方は条件を満たせば5分ごとにサインが出ます。2連続陽線・陰線の方は15分ごとです。
私は最初はチャートの見た目がわかりやすいので2連続陽線・陰線の方をやっていました。その後、押し目買い・戻り売りもやってみました。押し目買い・戻り売りの場合は見た感じ押し目買い・戻り売りの形じゃないのでもサインが出たりします。サインの出る時間が15分ごとになりますが、最初は2連続陽線・陰線の方がわかりやすいと思います。
いつでもロジックはいつでもエントリーできない
いつでもロジックは名前だけ見るといつでもエントリーできそうですがそうではありません。サインが表示されないので、チャートを見て条件を満たせばいつでもエントリーはできますが、条件は他のロジックに比べて厳しいです。
トレンドの点数が±50以上以下(他のロジックは±30)なのと、重要ラインに挟まれているのが条件なので縛りがきついです。
また、現在値が重要ラインの真ん中に挟まれていてやっとリスクリワードが1:1です。
重要ラインに到達しかけていると、1:1をわって割ってしまうのでエントリーできません。
サインが出ない分、待ちの姿勢ではなく自分からチャートにはたらきかける必要のあるロジックです。
マーケティングFXは変な癖が付いていない初心者向けのノウハウ
マーケティングFXは売りにせよ買いにせよポジションを持つ時点で利確ポイントと損切りポイントを決める必要があります。
ポジションを持ったらあとは放置です。MT4を閉じても大丈夫ですし、パソコンを切っても大丈夫です。
デイトレードなので最長でも24時間ほどで白黒決着が着きます。
ただ、金曜日にポジションを持つ場合は週をまたぐかもしれないので、その場合は手動で決済した方が安心です。
セールスレターに書かれている週末決済機能はデフォルトではオフになっています。
設定をオンにしてもこの機能はパソコンが起動していてかつMT4も動いていないと機能しないので注意が必要です。
FXをやっていて迷うのはエントリーではなく、どこで利確してどこで損切りするかです。
マーケティングFXでは自動で引かれた重要ラインがその目安になり、根拠をもったトレードができます。
トレード前にリスクリワード比が把握できるので、確実に資産が残っていくトレードができます。
もちろんルール通りに行うのは大前提ですが、たとえ勝率が5割を切っていてもリスクリワードが1:2や1:3以上のときだけエントリーすれば資産が減っていくことはありません。
変にFXの経験があると、もっと利確は伸ばせたのではないかとか損切りはもっと浅くできるのではと考えてしまうかもしれません。
MT4の設定は大変でしたが、初心者の人でも問題なく実践できるノウハウだと思います。
サインは何時ごろ出る
(2連続陽線・陰線のサイン。15分足を使ったロジックなのでサインは15分ごとに出る)
トレードのサインは9時から12時、16時から日付が変わるくらいまでがよく出る印象です。
仕事帰りでも充分実践できるノウハウだと思います。
MT4のEAを使うのでスマホではなくパソコンが必須ですが、エントリーさえすえばあとは基本放置でOKです。
デモ口座で一通りのロジックを試してみて自分の性格に合うのをさがしていけばいいと思います。
サインが出ても実際にエントリーできるものはごくわずかです。
デモ口座でも証拠金の関係でポジションをそれほど持てません。
条件を満たしていてもチャートが汚くて判断に迷うものも出てきます。
同時に何個もポジションを持てないので、エントリーは厳選した方がいいです。
マーケティングFXの残念なところ
購入して思ったマーケティングFXの残念なところを書いていきます。
会員サイトがごちゃごちゃしている
特にMT4を設置するまで一苦労です。会員サイトに書かれていたり、PDFのマニュアルをダウンロードしなくてはいけなかったりとあまり統一がとれていません。容量が大きくなってもいいのでひとつのPDFにまとめてもらった方が迷わないのですむと思いました。
動画のマニュアルがない
PDFのマニュアルはすごく充実しているのですが、動画のマニュアルはありません。特に決済システムの設定は動画のマニュアルがあった方がわかりやすいと思いました。自分もそうでしたが、特にMT4初心者だとこの設定であっているのかがなかなか判断しにくいので。
ラインの説明がない【追記】PDFに説明がありました
チャート上に色鮮やかなラインがたくさん表示されていますが、そのラインの説明がありません。
【追記】こちらのPDFにラインの説明がありました。見落としてました。
一応わかった範囲で書いておくと、赤のラインは週足ライン、水色のラインは日足ライン、黄色は月足ラインです。ただ、日足や週足の何を表しているのかがわかりません。
太いラインは2つ以上の重要ラインが重なったものです。
特に多いのは緑の太いラインでH4とかH1とか書かれているものです。
H4とかH1とかが4時間足や1時間足を表しているのは想像できるのですが、4時間足や1時間足の何を表しているのかがわかりません。
というのは同じチャート上にH4,H1の緑のラインが複数出ているからです。終値なのか高値なのか安値なのかの説明があれば納得できるのですが、探し方が悪いのか会員サイトやPDFで見つけることができませんでした。
【追記】私の探し方が悪かったです。ごめんなさい。こちらのPDFにラインの説明がありました。
Zigzag というローソク足にジグザグの線を引く機能でチャートに赤ラインを引き、この凹凸に沿って水平線を引くことで、ラインシステムが出来ているようです。Zigzagの値を変更すると、ジグザグ具合が変化してラインの本数も変わるようです。
質問回数が少ない
マーケティングFXのチャートの重要ラインについて詳しく知りたいのですが、サポートが180日で質問回数が3回までなので質問に躊躇してしまいます。質問できる期間を短くしてもらったかまわないのでその分、期間中の質問は無制限にしてもらいたいなと思いました。
マーケティングFXはすごく凝ったシステムになっており、中身に興味をもつ人は多いと思うので。
マーケティングFXで紹介されている「ゾーン」「ゾーン最終章」はkindle unlimitedで読めます
マーケティングFXのサイトにはマーク・ダグラスの「ゾーン 相場心理学入門」と「ゾーン 最終章」のことばが紹介されています。どちらも紙の書籍だと3000円ほどします。
ただ、どちらも電子化されていてしかもkindle unlimitedのラインナップに入っているので読み放題で読めます。
電子版でも2000円ほどするのでこれ1冊読むだけで1ヶ月分の元は取れます。
パンローリングの本は結構高額ですが、kindle unlimitedのラインナップに入っているものが多いです。
マーケットの魔術師もラインナップのひとつです。
kindle unlimitedは980円/月ですが、1ヶ月の無料おためしができます。
残念ながら「伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術」は電子化されていないので読み放題の対象ではありません。
個人的には「ゾーン」の2冊は高尚すぎて私にはまだ理解できませんでした。
kindle unlimitedのラインナップ対象外ですが、オリバー ベレスの「デイトレード」は参考になっています。
【追記】実際のトレード
最近、デモトレードを卒業して外為ファイネストでリアル口座を作りトレードを始めました。
その結果を載せます。
資金10万円でスタートしました。
いつでもロジック USDJPY15分足
いつでもロジックはサインが出ないので自分で判断してエントリーします。
トレンドは-90点なので条件を満たします。
通貨ランクは-173点でワーストです。
チャートを見ると現在値が赤と黄色のラインに挟まれているので条件を満たします。
損切りライン(細い赤)と利確ライン(細い紫)をドラッグして設定しました。
損切りライン108.133、利確ラインが107.350です。
リスクリワード2.5のトレードです。
結果はご覧のように損切りにかかって負けました。
-23.4pipsで940円の損失です。
通貨ランクは相変わらずのワースト1ですが、トレンドの数値が上がり、エントリーの時の勢いがなくなっているのがわかります。
トレンドの数値は時間ごとにかなり敏感に反応するのに対し、通貨ランクの数値の変化はゆるやかです。
このようにエントリー時にいくら条件が良くても負ける時は負けます。
2連続陽線・陰線 NZDJPY15分足
サインが出たのでトレンドと通貨ランクをチェック。
トレンドは40点で基準の30点以上を満たすのでOKです。
日足(D)だけが↓でほかはすべて↑です。下降トレンドから上昇トレンドに転じたと判断できます。
通貨ランクは30点で基準の10点以上を満たすのでOKです。
黄色の矢印がサインの出た場所です。
損切りライン(細い赤)と利確ライン(細い紫)をドラッグして設定しました。
損切りライン73.506、利確ラインが73.790です。
エントリーのタイミングでは少し下げていますが、チャートを見ると上昇傾向です。
下げたタイミングでエントリーしたのでリスクリワードもよくなっています。
リスクリワード2.6のトレードです。
エントリー後、また下げましたが、H4・H1の重要ライン付近で反発してそのまま利確ラインに到達しました。18.2pips(2196円)獲得です。
ちなみにトレンドは61点、通貨ランクは47点とエントリー時よりも上昇しており、トレンドが継続していることがわかります。
エントリーした場所と獲得pipsと金額がチャート上に残るのでトレードの振り返りにも便利です。
マーケティングFX実践記
マーケティングFXを実践、検証している経過です。